お〜いお茶

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ちょっと聞き書き 

商品名だから

見るもの、聞くもの、触るもの森羅万象のことごとくに、変にこだわりを持つ人がいる。ようだ。いまアメリカでも日本茶は大いに人気があり、ペットボトル入りのお茶を飲んでいる人は多い。そのお茶だが、商品名“お〜いお茶”と言うのがある。その人が言うのには日本語の”お〜いお茶“という言葉の”お〜い“には呼びかけ、注文、催促、命令、お願いなどいろいろな意味が含まれている。と思わない?と言う。そう聞かれても要は茶が欲しいからそれで意思は通じるので、いいのではと思うのだが。

その人はさらに“お〜い”は、その昔これは旦那が女房に使う呼びかけの言葉だった。または台所で働いているカミさんに聞こえるように距離的な感覚からだったかもしれない。今女房が旦那に使う場合も多々あるかもしれないけど、昔はカミさんにお茶が欲しいときはこんな呼びかけだったと思う。“お〜い”と長音が入ると、そこに何となくカミさんに対する甘え、願い、いたわりの気持ちが伝わるが、この長音が無くなると即、命令言葉にならないかという。確かに“お〜いお茶”の長音が抜けて“おいお茶!”となると何となく怒鳴って早く、今すぐ持ってこい的な、その昔の亭主関白的な感じがしないでもない。それで何が言いたいのか先を急がせると、つまり日本語の商品名の下に英語ではOi Ochaと書かれている。英語の商品名だという。これって“おいお茶”でしょう。

それで?と聞くと、今は依頼相手は目の前にいる方が多いので、“お〜い”とか“Oi”とかは言わないでしょうという。それで?と話を打ち切るためにさらに聞いたら、「別にどうでもいいのだけど」。


それは38年前でした
シスコのジャパンタウン
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1977年月刊もん から